第2回 塩原聰さん 「やっぱり楽しくするのは自分自身です。」1 | アクティブミドルクラブ101

第2回 塩原聰さん 「やっぱり楽しくするのは自分自身です。」1

第2回 塩原聰さん素敵なシニアインタビュー

6か月のニュージーランドでのホームステイで英語への理解を深め、帰国後は一人で海外ロングステイを楽しむようになった塩原聰さんのインタビューです。

1.受験英語しか知らなかった会社員時代

英語はこのプログラムに参加する前から勉強されていたのでしょうか。

書いたり読んだりっていうのは受験勉強でやむを得ずやりましたが、大学卒業するまでは、英語で話をするチャンスはゼロに近い状態でした。卒業して10年ほどたってから、職場のほうから英会話の試験を受けろといわれたんです。あの頃は、TOEICじゃなくて英検でしたが、その英検を受けろと。ほとんど英語を使った経験もないだろうから、3級でいいからとにかく受けろと言われて慌てました。単語だって忘れていますからね。

その後、急遽社内に英会話のクラスができて、ミシガンテストっていうテストでクラス分けをしました。一生懸命やってみたけど、なにせ10年も英語に関わっていないからわからないわけです。「あなたは初級ではない、入門だ。」(笑)と言われて、入門コースで2ヶ月くらいやりましたかね。少しずつ単語を思い出して、ゆっくり話してもらえば、少しくらいわかるようになってきました。その後、同じミシガンテストを受けたら、もう初級は通過して中級に行ってくれと言われました。中級に行ったら「もう英検3級ではなく、2級を受けろ。」と。そして受けたらどうしたことか合格しました。その頃は英語が普及してなかったから、会社のほうから賞金をもらい、そこで満足してそこからまたずっとやっていなかったわけです。

ニュージーランドに行くことを決めてから、少しはやっておかないとだめだなと思って、「一人歩きのホームステイ・留学英語自由自在」という本を買いました。あと向こうに行ったら自己紹介くらいはしないといけないだろうと思って、自己紹介の文章を書き出して、それだけ頭に入れていきました。聞きとるのは大変だけど、自分のことを言うくらいは言えるようにならないと思って行ったのが最初です。

お仕事で英語を使う機会はなかったのですね。

今の時代ですから、e-mailのやりとりはしましたけど、それは書いたものを読んだり、その回答を自分でつくったり、と余裕があるわけですね。また、わからないときは同じ職場の人に訳してもらえばいいわけですから。まぁそういう生活をしていたので、話すとか聞くとかいうことは全くしていません。