第7回 太田はるみさん 「NZの人と自然が大きなきっかけを与えてくれた」

07年9月にNZで3ヶ月ホームステイを体験された後カナダやイギリスでのホームステイ、そしてご自身がホストファミリーになる経験もしている太田はるみさんのインタビューです。

1.どこか遠くに行ってしまいたかったんです

海外に行くのも初めてで、ニュージーランドに3ヶ月という長期でよそのお宅に滞在するホームステイに挑戦されることになったきっかけからおしえてください。

NZに行くことになったのは、ちょうど36年間続けてきた仕事を辞めたときだったんです。実はその5年前に10年間介護をしてきた母を亡くしていたのですが、さらにその2年後に夫を突然亡くしました。たった5ヶ月くらいの看病生活で、本当に突然のことだったので、もうその後何もする気にならなくて・・・。友達に励まされてなんとか仕事を続けていたのですが、60歳まであと2年というところでもう限界がきてしまって、あと2年残して仕事を辞めました。

とにかくもう何もしたくない、家にもいたくない、日本にもいたくない。沖縄でも北海道でもいいからどこか遠くへ行ってしまいたい!という思いで日々過ごしていたのですが、たまたまその年の7月に、リビングに掲載してあった「ミドルエイジからおホームステイ」の広告を見たんです。「あさって最後の説明会があります、どうぞ」という記事で、見てすぐに電話しました。「わたし、行くつもり全然ないんですけど、ちょっとお話だけ聞かせていただいていいですか」って聞いたら、「どうぞ、どうぞ。」って言っていただいたので、説明会に参加することにしました。

最初は、全く行くつもりはなかったんです。わたし、海外に行ったこともないし、飛行機も1回とか2回しか乗ったことなくて、さらに母を介護していたし、仕事もしていたので、日本の旅行ですらほとんどしたことなかったんです。だから旅行に行くことすらあまり自信なかったんですけど、話を聞いているうちにすごく興味がわいてきて、楽しそうだな~って思いはじめました。

最初は不安だらけでした。英語も学生時代からずっと離れているし、日本の英語教育は「話す」教育をしていないから、英語をしゃべるなんてもちろんできないってわかっていたし、他人の家で、子どもだったらいざしらず、長年気ままに暮らしてきたこんな年のものが、生活が成り立つのかなって思ったし。
不安だらけだったんですけど、どんどん話を聞いているうちに興味はわいてきて、ひょっとして来年、再来年とかに、これからのわたしの選択肢の一つとして考えていってもいいんじゃないかなっていう気持ちがちょっと湧いてきたんです。

説明会の中で、スタッフの方にいろいろ聞きました。「わたしは海外なんて行ったことないし、英語もだめだし、そんな長い期間だめだわー・・・」っていいながら、でもどっかにちょっと行きたいっていう気持ちがあったんでしょうね。しつこくスタッフの方に質問していたら、しまいには自分が行くみたいな気分で質問していて、「ゴルフ道具持っていっていいんですか。」とか、聞いちゃっていました。(笑)
でもやっぱり不安だったんですよ。そしたらスタッフの方が、「そんなに不安だったら、今回やめられてもいいですよ、また来年もありますよ、そんな無理していかれなくてもいいですよ。」っておっしゃったんです。それでもなんだか行きたくなって、「もし万が一、合わなかったら、途中で帰ってもいいですか。」って、そこまでしつこく聞いたんです。そしたら、「万が一の場合はホームステイも変えられるし、帰ってもいいですよ」って言っていただいたので、それで「よしっ」と思ったんですね。

その場で「行きます!」とは言わず、帰って考えますって言ってたんですけど、その時ほぼ行くつもりになっていました。申し込みをしたのは出発する1ヶ月前くらいでしたかね。そんなふうに突然決まって、パスポートや国際運転免許をとって一気に準備しました。(笑)

説明会で、いろんな方のお話を聞いていると、自分も同じような経験をしたくなってきたのでしょうか?

体験談を話してくれた方が、自分も英語はしゃべれないんだけど、こんなところに行ったとか、あんなところに行ったとか、困ったときにはこんなふうに英語をしゃべったとか、そんな話をしてくれていたんです。

今までの生活では忘れていた、子どもの頃に経験したような日常生活でのちょっとした失敗とか、日本ではしないような失敗とか、そういうことが、楽しそうだなって思いました。あまり難しいことじゃなくて、ちょっとしたことが魅力に感じましたね。

スタッフの方の説明だけは、一般的な知識だけになってしまうので、やっぱり実際体験した方の話が聞けたっていうのがすごく大きかったと思いますね。いい説明会でした。

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