第3回 中田順さん 「適当に頑張らんと楽しみはったらいいんちゃうかな」

早期退職してNZで3ヶ月のホームステイを体験し、その後B&Bを開業した中田順さんのインタビューです。

1.ミドルエイジからのホームステイプログラムに参加したきっかけ

NZに行かれて夢を実現された方として、ぜひお話を伺いたく思っておりました。最初にNZに行かれたきっかけからおしえてください。

実は僕の息子が高校1年生のときに、1年間NZに行ったんです。その当時は日本に5校だけだったのですが、1年間NZに行くと、単位が認定される高校でした。クラス全員が行くのですが、ひとりひとり別の学校に行くことになっていて、息子も、町に日本人は息子一人だけという中で生活していました。15歳という若いときなんで、大丈夫だったんだと思うんだけどね。ぼくはNZに行ったことはなかったんだけど、息子の留学のおかげで親しみがありましたね。

帰ってきた息子さんを見て、変わったなって思いましたか?

もう体型から変わってました。息子はもともと大きくて、188cmの110kgくらいあったんですが、1年で30kgやせて帰ってきました。NZでは、学校まで片道40分毎日自転車で走ってたって言ってたからそのせいでしょうか。
NZは親日家だと言われていますが、やっぱり白人社会だから、お客さんとして行っている分にはやさしいだろうけど、仕事なんかで行くと人種差別がありますよね。それはそれできついかもしれないけど、アメリカとかヨーロッパほどではないと息子も言っていましたのでね、行ってみようかな、と思ったわけです。

中田さん自身は昔から、英語とか海外旅行に親しまれていたんですか。

建設会社に勤めていて、月に2日くらい休みがあればいいとこだったので、海外旅行に行ったのは数えるほどです。息子が高校卒業して大学に行く前に、NZでの息子のホームステイ先に、お礼を言いに行ったのですが、僕、外国人苦手でね、ずっと息子の後ろに隠れていたんですよ。

今からは想像できないですね。

当時はそんなんだったんです。でも「NZだったら行っても大丈夫ちゃうか」って息子も言いましたので、NZでのプログラムを探しました。語学学校はいろいろありますが、同じ行くんだったら、ちゃんとしたところに行きたいと思っていました。でも、どこがちゃんとしているかなんて判断つきませんし、大学みたいなところ、大学附属の機関だったら多分大丈夫だろうと思って、ワイカト大学のプログラムを選んだんです。シニアプログラムがありましたしね。それだったら、おじちゃんおばちゃんばかりだし、遊べるかな、と思って。(笑)だからNZ行くときには、ぼく英語勉強する気はなかったんですよ。出発前に息子が中学校のときに使っていた文法の本を、「おやじこれ見ておいたら」って持ってきてくれたので、それをパラパラ見て、持って行きましたが、英語の勉強したのはそれくらいです。

英語の学習ではなく、NZの生活自体を期待していかれたんですね?

息子のアドバイスです。「3ヶ月やそこら行ったって、おやじ、英語なんて絶対しゃべられへんぞ。150%無理やで。まして、もう50超えてるんやから、とにかく外国人に慣れておいで。」って。それを聞いて「あ、慣れてきたらいいんや」って思いました。ぼくは外国人に慣れるために行ったようなものですね。

奥様はNZに3ヶ月行かれると聞いたときに、どういう反応でしたか?

「いってらっしゃい」って。それだけです。もともと彼女がワイカト大学のちらしを見つけたんです。「こんなんあるから行ってきたら?」って。それまで話はしていたけど、具体的にいついくとか、いつ会社やめるっていうのは決めていなかったんです。でもその記事を見て、こんなのがあるんだって思いました。母親もそれまで新聞を見たりして、いろいろ探してくれていましたし、父親も結局賛成してくれましたしね。で、結局彼女が見つけたワイカト大学のプログラムに申し込んだわけです。

奥様は、わたしも一緒に行きたいとはおっしゃらなかったんですか?

彼女は働いていて、仕事を休めませんからね。今もこのB&Bは僕一人でやっているんです。彼女に食べさせてもらってるみたいなものです。この3月までは仕事の帰りがけにここに寄ったりしていたんですけど、4月以降は転勤になり、同じ奈良市内なんですけど、仕事が毎日夜遅くて夜9時とか10時くらいにしか家に帰りませんから、ここには寄りません。土曜か日曜にのぞきにくるくらいです。

タイトルとURLをコピーしました