2015年10月出発のミドルエイジホームステイを体験された池永のぶ子さんのインタビューです。
1.「先延ばししていたら、そのうち死んじゃうわよ」と笑われて
ニュージーランドに行くことになったきっかけをおしえてもらえますか。
娘がアメリカでホームステイを経験したことがあるのです。娘は高校生の頃から海外に興味があり、留学を希望していたのですが事情があって叶わず、社会人になってから、自分でお金を貯めて、わたしに心配をかけないような形でホームステイを体験しました。その経験がとても良かったそうで、「お母さんにも是非経験させてあげたい」とずっと言っていました。
わたし自身も、アメリカに行って娘のホストマザーにお会いしたこともありますし、その後も連絡をとってはいたのですが、自分がホームステイを体験するのは「英語をもう少し勉強して話せるようになってから」と思っていました。そのうちどんどん月日が流れていってしまい、とうとう娘に「そんなふうに先延ばししていたら、そのうち死んじゃうわよ」と笑われて、ようやく重い腰を上げることになりました。
このホームステイプログラムの広告を見つけてくれたのも娘でした。息子からも「行って来たら」と言ってもらい、家族の後押しをもらってようやく決意が固まりました。
帰国した日、家族が空港に迎えに来てくれて一緒にご飯を食べに行ったのですが、「何が食べたい?」という娘からのメールにわたしから「なんでもOKよ」と返信があったのをみて、娘はわたしが日本食を食べたがりもせず、食事にも苦労しないで、元気に帰ってきたことがわかったと言っていました。実際本当にいい経験をさせてもらったと思っています。
ホームステイがよかったのでしょうか。
ホストファミリーのお母さんはリタイアしていらっしゃいましたが、もともとは大学で教えられていたそうです。今でもsupervisorとして大学に行かれていましたし、チャリティーのボランティアもなさっていました。ゴルフも好きで、ご主人が亡くなられた後、それまで住んでいた大きな家から引っ越してゴルフ場が目の前の家を買われたそうです。とにかく自分の人生を大切にしている背筋の伸びた感じの本当に素敵な方で、わたしはお母さんが大好きでした。