2019年4月に「ミドルエイジからのホームステイ&英語研修in New Zealand」に初めて参加した藪照美さん。ホームステイで現地ファミリーと生活を共にすることは、生の英会話を経験する良い機会と感じ、2023年10月にリピート参加をいただきました。出発前には、2019年にお世話になったホストファミリー、ご主人の雅夫さんがかつてお世話になって以来家族ぐるみで交流してきたハミルトンのホストファミリーにも連絡をとり、現地での再会も楽しみにNZへと出発されたとのこと。今回特集を組むに当たり、リピーターの藪照美さんに「現地の方との繋がり」についてお話をお伺いしました。
最初は緊張の連続 新たなホストファミリーとの出会い
2023年度のホームステイ先は私と同世代のご夫婦(フランスさんとサンドラさん)のご家庭でした。
最初の1週間は、生活全般に慣れない部分もあり、緊張の連続でしたが、徐々に緊張も薄れ、積極的に会話をするようにしました。ホストファミリーとは、夕食後に、よくボードゲームをしました。最初はルールがわからず、見よう見まねでしたが、毎晩ホストとボードゲームをするのが日課となり、最終的には、2度も勝てるまでになりました。私は、音楽に興味があります。“ボブ・ディラン”や“カーペンターズ”の話をすると、YouTubeで曲を流してくれ、ギターを弾いてくれ、一緒に歌を歌ったりもしました。
ある時、夕食後にホストから「アイスを食べる?」と聞かれたことがありました。その時は「Yes」と答え、アイスをいただきました。別の日も含め同じ質問を3回目くらいに受けた時に、いつものように答えると、サンドラさんから「フランスに頼んでみて」と言われました。そこで、「I’d like ice cream.」 と言うと「Say Please」と「お願いをする時はPleaseを付けないといけない。」と教えてくださいました。以前ホストがお孫さんと同じようなやり取りをしている場面を見たことがあったので、これまでの自分の受け答えを思い出し、とても恥ずかしく感じ、次から気を付けるようにしました。ただ、後から考えると、このように注意して、教えてくださるのは、お二人が私のことを家族として認めてくれているからだとわかり、嬉しく感じました。
ご主人のフランスさんは、時々私の発音も直してくれ、それも有難かったです。
自然な会話の機会を自ら求める
午前中に受けていた語学学校の授業は、学生時代に戻ったように感じると同時に、全て英語なのでとてもハードでした。一生懸命覚えようとする自分に「頑張ってるな、私」と、ともすれば投げ出したくなる心にエールを送っていました。いざとなると単語が出てこず会話が途切れてしまう場面もあり、後でこういえば良かったのに…と落ち込むこともしばしばでした。でも、買い物に行った時、お店の方に欲しいものの位置を尋ねたり、お寿司屋さんの前で何を買おうかとか迷っている方に「お寿司は好きですか。」と話しかけたり、家の前で芝刈りをしている方に「難しそうですね。」と話しかけ、芝刈り機を動かさせて貰ったりと、自ら自然な会話をする機会を持つよう心がけました。皆さんとてもフレンドリーに話をしてくださり良い経験となりました。